1. HOME
  2. 群馬県医師会について
  3. 会長あいさつ

群馬県医師会

About GMA

会長あいさつ

Greeting

2024群馬県医師会は

群馬県医師会会長
須藤英仁

 群馬県医師会ホームページへようこそ

 アクセスして頂いた皆さん大歓迎いたします。今年は群馬県医師会にとっては50年に一度の大事な年です。と申しますのはいよいよ新群馬メディカルセンター建築の年になるからです。前橋市との協議の結果、前橋市研修センター跡地への移転がほぼ決定しております。跡地利用公募に応募し、事業計画を説明し前橋市の承諾を得ることができました。設計はナスカ設計事務所に依頼し基本的な建物デザインが決定したところです。また地域住民の方への説明も終了し参考となるご意見もうかがっております。

 さて2024年1月1日は日本にとっては衝撃的な日になってしまいました。能登半島地震の発災です。私は1月1日という日にこのような災害が起きたことは、この建設に対し神の啓示であると思わずにはいられません。群馬県民の安全安心、健康を守ることが当法人の最も大事な使命です。私は建設に際し災害に強く地域住民の安全の灯台となるような施設を作らなければならないと強く心に刻んだのであります。被災地の状況を画像で見るたび心が痛みます。被災者の話を聞くたびに少しでも力になれればと考えずにはいられません。メディカルセンターは医師会館です。つまり病院以外で最も医師が近くにいる施設となります。健康弱者の避難場所としては最もふさわしい場所となるのではないでしょうか。またトイレの状況も大変なようです。1階駐車場にはマンホールに直結した仮設トイレがすぐに設置できるように考えます。一定期間の援助物資の備蓄も重要です。

 そして何より群馬県全体を統括するJMAT(Japan Medical Association Team) の本部機能を設置します。JMATは被災地に対し長期にわたり医師を中心に看護師、薬剤師、理学療法士、接骨師、介護福祉士など医療関係多職種が集結し、被災住民の健康管理を行うチームのことを言います。DMAT(Disaster Medical Association Team)は発災直後に活躍し救命や受傷直後の医療活動を行います.JMATはDMATが初期救急終了し撤収後、被災地の医療状況が改善するまで援助活動を続けます。東日本大震災では岩手県医師会は2年間にわたり塩釜市へJMATを送り続けました。今回の地震でも群馬県医師会から継続的なJMATの派遣を開始したところです。JMATを統括するのは各県医師会が中心となります。群馬県が何らかの災害に襲われた時はその本部機能を持たなければなりません。これらも考慮し設計を開始しております。

 つらいことばかりではありません。災害に備えることも大事ですが、平時は県民の皆さんにも利用していただけるよう考えております。セミナー室や大ホールなども予定しております。地域の方の健康セミナーや料理教室などにも使っていただけるような設備も考えております。またコロナ以後WEB会議やWEBセミナーも盛んです。ぜひ対応したスタジオも計画し広く使っていただけたらと考えております。

 旧メディカルセンター建設後50数年が経過しました。これからの50年を考え災害に強く、感染症にも対応し、健康教育にも貢献し群馬県民の健康を守り安全安心な生活に少しでもお役に立てる施設としていきますので応援よろしくお願い致します。